白虎連合Ⅲ





それからどれくらい経ったか分からないけど部屋の中は落ち着いて。

私も痛みが引き、ベッドの上に座り込んだ。



なんか全部の問題が無くなって気が抜ける。

本間に長かったな、今まで。







「てかな、もうすぐ夏やし旅行行かん?」


「旅行?」


「皆で海行こーやっ」


「お金は?」







突然の雄大くんの発言に頭を傾げる。



確かにもうすぐ夏休みやけども。

旅行っていったらやっぱりお金かかるし。

折半?







「アホやなゆい、忘れたんけー?」


「え?」


「俺等には、」







瞬間、扉が開く。

私と同じく皆視線を雄大くんから変えて。









「裏切り族と昨日の男から金頂いてきましたーっ」







ジャージ姿の蓮登場。









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