白虎連合Ⅲ
当然私と尚輝くんの手は離れたのだけれど。
まともにチョップを食らったのは私の手で。
あいたた。
マジでやりよったし。
「悪いけど、触れるの止めてもらえませんかね」
そう言い、龍は座り込んで私を後ろから抱きかかえる。
必然的に私と尚輝くんの距離は空いて。
「あ、もしかして彼氏?」
「ゲホッ!!!…ちゃ、ちゃうけど」
「じゃあいいやん、俺とゆいちゃん友達なったし」
「友達?ああん?」
「…龍お願いやから落ち着いて」
見下ろされ、視線を感じ私も視線を下にして。
ってかなんでうちが怒られてるんですか。
ってかチョップの手まだ痛いんすけど。
てか龍苦しいんやけど。
「あ、そろそろ俺検診やわ」
「話はまだ終わってないぞ」
「うん、ほなバイバイ」
「はぁ?!」
タバコを灰皿に捨て、龍の言葉を無視する。
そしてまたね、と言われ尚輝くんは屋上から下りていった。
ま、マイペース。
ってか話聞いてる?
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