白虎連合Ⅲ
「……………」
「……………」
ポカンとしたのは私だけではない。
龍も同じで。
とりあえずのそのそと龍の腕から離れる。
そしてこれまたのそのそとお茶を持ち、病室に戻ろうと立ち上がった。
「ゆいさん」
「は、はい」
「呪ってやる」
「……………」
「そして病院でウハウハしてたって皆にチクってやる」
「……………」
ゆっくりと振り向くと、笑顔の龍。
けどその後ろからは黒いオーラが。
しかも呪ってやるって。
それ前も言われたよね、修学旅行前に。
ええー…。
「あのね、龍くん」
「病室戻りましょか」
「は、はい」
結局腕を引かれ、屋上を後にした。
…この尚輝くんの出会いはとても重要で。
それに気付くのは、もう少し後の話。
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