白虎連合Ⅲ






「ゆいさん、体大丈夫っすか?」


「大丈夫」






玄関前でバイクに跨った龍は今日も制服。

急いで後ろに跨り、背もたれに体を預けた。






「飛ばしますよーっ」


「うん」






ハンドルを握れば、バイクは発進する。

頬を撫でる風は少し生ぬるい。



でもよかった、結構早めに退院出来て。

肋骨が綺麗に折れてたお陰かな。







「てか龍、最近制服率多いよな」


「えっ?!似合いません?!」


「いやいや、似合うよ」


「でしょー?これから制服で通おうと思ってますっ」


「いいんちゃう?」






偽物、てか絵里の事件が終わったからうちも特攻服羽織らんでいいし。

しかも通気性悪いし、めっちゃ暑いから嬉しい。



冬生まれやから夏、苦手なんよね。





って言い訳やけど。







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