白虎連合Ⅲ
やっと教室に着き、扉を開けると笑顔の紫織が迎えてくれて。
私も挨拶を返し、自分の席に向かった。
「退院おめでと、ゆいちゃん」
「あー、悠介ありがとう」
「ちゃんとノート取っといたからねっ」
「いや、本当助かります」
ノートを受け取り、パラパラと中身を捲って。
うん、落書きだらけやけど。
てか落書きしか書いてないけど。
えぇ?!
「あっ、ゆいごめん!!!ノートこっちやったっ」
「よかったっす」
今度こそノートを受け取り、中身を確認して。
てっきり退院ボケで目おかしくなったんかと思ったわ。
「ゆいちゃんって進路、やっぱり大学?」
「え?」
「だってちゃんと勉強してるし、そうなんかなーって」
「別に何も考えてないかな」
「ふーん」
確かに、親が居ない今は勉強頑張らなくてもいいんやけど。
なんか習慣?になってるねんな。
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