白虎連合Ⅲ







「じゃあ双子で二人暮らしってことー?」


「うん」


「でもよかったやん、案外一人暮らし寂しかったんちゃう?」


「そんなことないし」







月曜日昼休み。

相変わらず購買の近くのベンチで私と紫織はパンを食べていて。




天気は良好、気温も今日は高くて。

ポカポカ陽気な筈なのに、







「だから龍くん、そんな拗ねてるんや」


「知らなーい」








ベンチの隣では、珍しく制服を着た龍がいて。

焼きそばパンをボソボソと食べながら、暗いオーラを解き放っている。



ちなみに蓮は紫織の隣。







「龍ー、お前も大人になれや」


「…うっせぇ」


「いつまでも子供みたいな事すんなって」






どうやら龍より蓮の方が大人らしい。

慕われてんのは嬉しいけど。




けどなぁー。







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