白虎連合Ⅲ





アイスを食わえ、寿もソファーに座る。

そしてテーブルに置いてある紙に気付いて手に取った。






「なにこれ、進路相談?」


「うん、寿んとこはないん?」


「あーあったような、なかったような」


「……………」






寿も授業出てないな、絶対。

まぁそれはいいとして。



うーん。







「これ、保護者も一緒らしいねんか」


「あ、本間や」


「でもお父さん達、一回も連絡くれてないし」


「……………」


「仕事、忙しいんかな」







口を尖らし、進路相談の紙を見つめる。

すると寿は私の頭を撫でて、








「おっしゃ!!!俺が親父に電話したる!!!」







そう笑顔を向けてくれた。






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