白虎連合Ⅲ
「えー、修学旅行の簡単な説明すんぞー」
「「「「はーいっ」」」」
普段は全然先生の話を聞かない生徒も、こういう時は別。
皆しっかり席に着きながら楽しそうで。
私は頬杖をしながら、パラパラとしおりをめくっていた。
「よし、ほな五人組の班作れーいっ」
先生の言葉で生徒達は一気に騒ぎ出す。
勿論私もその一人。
「ゆいーっ、後三人どうする?」
「ねー」
ホテルの部屋は二人組らしいので、私と紫織でいいんだけど。
なんでも男組と女組と組まなければいけないらしい。
って小学校かて。
「ゆーいちゃんっ、俺等と組もやぁっ」
「悠介、」
紫織を見るとオッケーサインをしていて。
紫織がいいなら、いいよね。
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