白虎連合Ⅲ






鷲掴みした手はそのままで、髪を捻る。

そして思いっきり、






「人間、見た目ちゃうねんで?」






下へ引き抜いた。







「いやあぁー!!!!痛い!!!」


「紫織ー、帰ろ」


「うんっ」






待っていた紫織に声を掛け、ギャルを置いて歩き出す。

そして校門を抜け、学校を後にした。



生徒達は青い顔をしてるけど気にしない。

だってこれが、うちの生き方やし。






「ゆいさんっ、俺らも一緒に帰りますよっ!!!」


「あー、うん」







後ろから付いてきた龍と蓮はニコニコと笑顔。

っていうか蓮は紫織とイチャラブ。



やっぱ夏休みはテンション上がるもんね。







「龍、髪の毛いる?」


「うわなんすかそれ!!!いらないっす!!!」


「………………」







うん。



ですよね。








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