白虎連合Ⅲ






夏休みに入って数日が経った。

梅雨は終わり、外は焼けるような暑さで。







「あーつーいー」







そして私は溶けています。



アイスを食べても、体温が下がるのは一瞬だけ。

仕方なく元々客間だった畳の部屋で寝転ぶけれど。



暑い。

暑い。




暑い!!!







「ゆいー、暑いー」


「あんたが激しく付けたり切ったりしたから壊れたんやろ」


「明日まで待てへんー」


「ちょ、暑苦しいからどっか遠くにいって」


「遠く?!」






そう。

寿のせいで、こんなに暑い思いをしているわけで。



てか夏休み入ったばっかりで何でこんな思いしなあかんのかね。






「俺冬生まれやから暑いの苦手やのにー」


「そうやったっけ?」


「え?!一緒の誕生日やのに?!」






シャワー浴びよっかな。

でももう動くのダルい。



本間こいつ最悪やわ。








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