白虎連合Ⅲ







「それじゃ、森高さんにおめでとうございますって伝えて下さいっ」


「はーい」


「お疲れ様ですっ」


「お疲れー」






マンションの前に着いて、去っていく夏美を見送る。

ある程度見えなくなると私もマンションの中に入って。



なんか今日は伝言多いな。

って云っても、寿と夏美だけやけどね。







「合い鍵、と」







オートロックに鍵を差し込み、扉を開ける。

そしてエレベーターに乗り込み、目的の階数のボタンを押した。



でも久しぶりやな、ここ来るの。

昔一人暮らししてたんが懐かしい。







「てか龍起きてるんかな?」






今は龍が住んでし、いくらなんでも勝手に部屋に入るのは気が引ける。

なので起きてるか不安な気持ちを残しつつ、インターホンを押した。



、と。










「あい?」








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