白虎連合Ⅲ






「コラ、ゆいに飲ますなっつってるやろが」






突然頭上から声がして。

その瞬間、雄大くんの頭に思い拳。



顔を上げるとPUMAのジャージを着た英寿くん。

た、助かった。







「いって!!!何すんねん!!!」


「雄大、これやるわ」


「え?英寿優しいやーんっ」


「菓子の袋、中身は美味かった」


「……………」






またしても灰になった雄大くんを無視し、私の腕を英寿くんは引っ張る。

やっと解放された私は溜め息をついて。



うー、胃がシュワシュワする。

しかも結構飲んじゃったし。







「お寿司全部食べちゃったで?」


「いい、食べて来たし」


「なるほど」







英寿くんがソファーに寝転び、ビールを飲み始める。

またまた足を曲げてもらい、私もその隣に座り込んで。




あーあ、雄大くん泣いてるよ。







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