白虎連合Ⅲ





ピシッと固まる英寿くん。

にっこりと微笑む私。




酔ってない。

酔ってないよ?全然。






「英寿くんっ」


「ちょっ、乗るなって!!!」


「むむむっ!!!」


「変なとこで馬鹿力出すな!!!」







私は必死に英寿くんの上に乗り、英寿くんは私の体を押す。

ググッとお互い力を振り絞って。



あー、余計フラフラする。

でも負けたくない。







「でやっ!!!」


「いっ…!!!」







で、結局英寿くんの腕を力の限り退けて。







「んふふーっ」


「あのな、」







ギュッと抱き付き、足をバタバタとする。

英寿から溜め息が聞こえたけど、うちには関係ないしっ。




うーん。





幸せっ。








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