白虎連合Ⅲ
ふにふに、とガッツリ掴まれた私の胸を龍は一瞬で離して。
私も顔を赤くして、近くにあった木刀を手に取った。
「こんのっ…!!!スケベ!!!」
「違うんすって!!!本間に事故ですって!!!」
「うるさーい!!!」
皆が笑う中、私は必死に龍を追い掛ける。
酔いがどんどん回ってフラフラやけど。
もう最低!!!
あり得へん!!!
「ちょ、英寿さん助けて下さいよ!!!」
「お前顔赤いねん」
「雄大さん!!!」
「いやー、龍も健全な男やってんなっ」
「ちがっ、違いますよ!!!」
「龍歯食いしばれー!!!」
「ごめんなさいっ!!!」
結局、誰にも助けて貰えなかった龍は私に捕まって。
その後どうなったか、言うまでもない。
「ゆいっ、ほら飲め」
「んーっ」
そして直ぐに機嫌が直ってグビグビと酎ハイを飲み始めた。
うん、おいしっ!!!
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