白虎連合Ⅲ
旅行
「ほな忘れもんないけー?」
「ないでーす」
「ちょっ、俺忘れてる!!!」
「あ、寿ごめん」
雄大くんの誕生日から二日後。
待ちに待った旅行です。
運転は雄大くんで、助手席は英寿くん。
二列目は置いて行きそうになった寿と龍、そして私。
三列目は紫織、蓮と。
「いやーっ、俺も呼ばれて嬉しいわっ」
何故か悠介。
なんでも寿から聞いて、押しかけてきたとか。
ま、全然いいんやけどね。
「黒澤悠介やっけー?文化祭で会ったよな?」
「そうっすよ、お久しぶりですっ」
「んでghostの元総長」
「和泉さん、流石っすねっ」
「え?そうなんすか?!」
「あー龍、知らんかったっけ」
それに同じ世界の人間だからか、英寿くんと雄大くんも受け入れたし。
龍まだ悠介がうちに好意があると思って機嫌悪いけど。
違うからね。
悠介は寿を慕ってるから、うちを見守ってただけやからね。
はぁー。
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