白虎連合Ⅲ






「あ、意外と冷たくないっ」


「本間やー!!!」






男群が準備をしている間、私と紫織は海水に足をつける。



へー、夏の海ってそんなに冷たくないんやね。

真冬の海に落とされた時と全然違う。







「二人ともーっ、準備出来ましたよっ」


「はいはい」






龍の大きな声に返事して、紫織と一緒にパラソルの下まで移動する。

そこには既にパーカーを脱いで、準備万端の男組が。



紫織は蓮と早速海に向かって、私はジュースをゴクゴクと飲む。

うん、美味しい。







「なんか視線めっちゃ感じますねーっ」


「まぁメンバーの大半は入れ墨入れてるからね」


「あー、なる程」






そうなのです。

私と紫織、蓮と悠介以外は入れ墨をしている。



龍は、二の腕に巻き付く龍。

寿は腰に彼岸花。

雄大くんは背中に仏らしきもの。

英寿くんは、肩から背中に流れる龍。





もしうちが一般人やったら。




絶対関わろうとしーひんね!!!







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