白虎連合Ⅲ







「はぁ?!なんすかそれ!!!」


「だから班でそうなっただけやんって」


「じゃあ俺も修学旅行着いていきます!!!」


「無理に決まってるやろ」


「ゆーいさーん…!!!」






背中にくっつく龍を無視し、そのままズルズルと歩き出す。

そんな私達を他の生徒はジロジロと見ていて。




ちなみに今は放課後で、掃除中。

紫織や悠介達は既に帰っているのだけれど。




一体何処からそんな情報手に入れたのだろうか。







「別に何かあるわけちゃうねんし、いいやんか」


「…………やる」


「ん?」


「英寿さんにチクってやる」







箒をロッカーに入れ、鞄を持ち廊下を歩いている時に呪いの言葉。

しかも背中にくっ付いたままだから耳元で囁かれて。




英寿、くん?




なぜ?








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