白虎連合Ⅲ
布団に入ると、クーラーが効いていたお陰で少しひんやりする。
目を閉じると変わらぬ暗闇で。
「………………」
今日は本当に楽しかった。
海で泳げたし、沢山笑った。
途中変な奴に絡まれたけど。
でも、いい思い出。
来年の今頃、私は何をしているのかな。
今より笑えているのかな。
龍がやっと認めてくれたもん、変わったって。
それが何よりも嬉しい。
『俺は舎弟以前に男ですから』
やっぱり、私は何かを忘れている気がする。
心の奥に何かを閉じ込めている。
それを思い出せば、龍に対してどう接したらいいか分からなくなる。
、そんな気がする。
…―ドンドン!!!
.