白虎連合Ⅲ





「ん?」





今にも眠りに落ちそうな時に聞こえた音。



扉?からやんな?

誰やろ?

寿やったら嫌やなー。





ゆっくりと立ち上がり扉を開ける。

そこには寿ではなく、先程まで考えていた人。







「龍、」


「ゆいさん、」


「え?ちょっ…!!!」







目がトロンとしている龍に腕を掴まれる。

鍵を掛け、私の腕を引いたまま部屋の中にどんどん進んで。



え?なに?







「ゆいさん一緒に寝ましょー?」


「龍めっちゃ酔ってるやろ」


「酔ってないっすよー、全然酔ってないっす」


「分かったから、近い近い」






布団の上に座り、龍は隣に座る私に抱き付く勢いで。

それをなんとか押してみるけれど。




うー、めっちゃお酒の匂いする。






.
< 341 / 358 >

この作品をシェア

pagetop