白虎連合Ⅲ
「ん?」
今にも眠りに落ちそうな時に聞こえた音。
扉?からやんな?
誰やろ?
寿やったら嫌やなー。
ゆっくりと立ち上がり扉を開ける。
そこには寿ではなく、先程まで考えていた人。
「龍、」
「ゆいさん、」
「え?ちょっ…!!!」
目がトロンとしている龍に腕を掴まれる。
鍵を掛け、私の腕を引いたまま部屋の中にどんどん進んで。
え?なに?
「ゆいさん一緒に寝ましょー?」
「龍めっちゃ酔ってるやろ」
「酔ってないっすよー、全然酔ってないっす」
「分かったから、近い近い」
布団の上に座り、龍は隣に座る私に抱き付く勢いで。
それをなんとか押してみるけれど。
うー、めっちゃお酒の匂いする。
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