白虎連合Ⅲ






「ゆい、やっぱり龍くんと何かあったやろー」


「え?」


「だって様子おかしいもん」






休憩所でお土産を見ている時に、紫織は妖しい笑みを浮かべて。

私は思わず買おうとしていたお菓子を落としてしまった。



さ、流石紫織。

侮れない。






「…聞いてくれる?」


「当たり前やんっ」


「じゃあ、こっちで…」






チラッと食堂を見ると、男群は食事をしている最中。

勿論龍も。



話を聞かれては困るので、紫織の手を引いて外に出る。

そして外の自販機コーナーの前に座り込んだ。





外は暑い。

でも仕方ない。






「実はですね、昨日龍に襲われかけちゃいまして…」


「はい?!」


「告白もされちゃいました」


「詳しく話しなさい!!!」





ですよね。


ちょっとざっくりしすぎたかな。








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