白虎連合Ⅲ





太陽の光が照りつける中、息を整える。

そしてゆっくりと昨日の話をした。




海の上でのこと。

龍からの告白。




話終わる頃には買ったジュースはぬるくなっていて。

でも紫織は頷きながら話を聞いてくれた。







「きっと龍くんは、和泉さんが総長の頃から好きやったんやね」


「え?」


「でも今は卒業ってか引退してるから、立場はある意味平等」


「……………」


「だからゆいへの気持ち、抑えられへんくなったんちゃう?」






じゃあ海の上で言ってた"あの人"って。

英寿くん。







「でも英寿くんに対抗意識出す意味が分からん」


「それはゆいが和泉さんの事好きやと思ってるから」


「なんかそんな感じの事言ってたもんな…」


「まぁ和泉さんも、なぁ」


「え?」


「おっと、これ以上は内緒」







聞き直したけど、紫織は口に手を当ててニヤニヤ笑う。

私は頭を傾げて。




えぇ?







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