白虎連合Ⅲ
「あれ?ゆい何してんのー…?」
「わかりません」
ようやく起きた紫織は上半身を起こしながら、目を擦って私と龍を見る。
私は未だに龍に抱きつかれていて。
龍の吐息が耳にかかってこそばい。
「龍くん、起きなあかんよ」
「うー…」
「ゆいが潰れてんで」
「えっ!!!ゆいさん大丈夫っすか?!」
「大丈夫っす」
紫織の声に起きた龍は凄い勢いで起き上がって。
ようやく私も上半身を起こした。
ま、潰れはしなかったけど。
紫織に感謝やね。
「よし、紫織準備しよっか」
「うんっ!!!」
時間は朝五時。
駅には龍に送って貰えばいいしね。
うん、時間ある。
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