白虎連合Ⅲ
「…ギリギリセーフ」
なんとかバスが出る前に、駅に到着。
このバスに乗れなかったら空港まで行かなあかんしね。
他の生徒はクラスごとのバスに既に乗っていて。
後は私と紫織だけ。
「華風ー、水嶋ー、早く乗れー」
「はーいっ」
「じゃあ龍、寿行ってくるな」
先生に呼ばれたので、バイクから降りてバッグを持つ。
二人に手を振り、背を向けた。
、が。
「ゆいさん、」
龍に腕を掴まれ、思わず足を止める。
振り向けば切なそうな表情の龍。
「ん?どうしたん?」
とりあえず声を掛けた。
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