白虎連合Ⅲ
金髪の髪が風でサラサラと揺れる。
伏せ目がちだった目と目が合って。
よく考えれば、龍と三日間も離れるのは初めてなのかもしれない。
だからきっと、寂しいんや。
って言っても、修学旅行やけどね。
「旅行中、副総長のあんたが白虎纏めるんやで」
「…はい」
「分からんことあったら聞いてくれたらいいから」
「そういう時にしか電話しちゃダメっすか?」
「何言ってんの」
他の人には、正直めちゃめちゃ冷たい龍。
そこは私に少し似ているらしくて。
でも私の知っている龍は、全然違う。
「寂しくなったらいつでも連絡して」
「ゆいさんも寂しなったら連絡下さい」
「はいはい」
「おいっ!!!俺には何も無しか!!!」
うるさい寿は無視しておいて。
腕を離してもらい、手を振り背を向けて歩き出した。
いってきます。
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