白虎連合Ⅲ






外に出れば満天の星空。

湯船に足を入れるとチャポンッと音がして。



気温は低いのに、お湯はとても温かい。







「ういー」


「紫織、おっさん化してる」


「えっ、やば!!!」







露天風呂には誰もいなく、(皆出て行った)私と紫織だけ。

目の前には山々しか見えず、ホテルにしては田舎な所。




でも、それが逆にいい。




毎日の喧騒から離れられるから。








「なんか、こんなに自由で居られるん初めてかも」


「ん?」


「白虎纏めたり、喧嘩売られたりから解放された気分」


「総長さんも大変やねー」


「ま、いい気分転換なったかな」








英寿くんと雄大くんに託された白虎総長。



荷が重いわけじゃない。

でもたまにどうしていいか、わからないときがある。





そんなん言ってたらあかんけどね。








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