白虎連合Ⅲ
時刻は夜中過ぎ。
修学旅行二日目。
明日泊まって、明後日は地元に帰る。
「すー…すー…」
いつの間にか眠りについた紫織を横目に、ベッドから降りる。
そして窓を少し開け、窓枠に座り込んだ。
冷たい風が頬を撫でる。
火を付けたタバコの煙は外へと消えて。
「ん、」
窓の外に沢山の光と爆音。
よくよく見ると旗が上がっていて、暴走族。
「北海道の族、か」
きっと北海道最強、と呼ばれている族もあるんやろな。
関西最強、と呼ばれる白虎があるように。
一度お目にかかってみたい。
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