白虎連合Ⅲ






「ゆい、これお揃いで買おっ」


「え?」


「ほら、あたしらってそういうお揃い持ってないやん?」






な?、と首を傾げて紫織は私に笑顔を向ける。

そんな私はストラップを持ったまま目を見開いていて。





お揃いのセーター。

お揃いのリボン。





でも、それとは違う二人の友情の証が欲しい。







「うん、」







少し頬を赤らめて、紫織と笑い合う。

そして店員に声をかけてストラップを購入した。






私のストラップには紫織の名前が書かれたお米が入っていて。

紫織のストラップには私の名前。








「お揃いっ」


「ね、」








私達は、ずっと友達。









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