白虎連合Ⅲ





「せやね、」





頷き、一応持ってきたマフラーを首に巻く。

顎を埋めてポケットに手を突っ込んだ。





雲一つない空には無数の星達。

私達の地元なんて比べものにならない。






きっと今、私の背中には。







「なぁ悠介」


「ん?」







見えない特攻服と、見えない白虎の文字が浮かんでいる。









「"ghost"総長の地位を寿に託したって本間?」









『悠介は前"ghost"総長やで』







修学旅行前に寿から聞いた言葉。




それが何故か、聞こえた気がした。








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