白虎連合Ⅲ






ため息を零し、後ろ向きに体全体を柵に預ける。

背後ではキラキラと未だに光が綺麗で。






「ってかさ、今まで聞かんかったのに何で急に聞いたん?」


「いやごめん、なんとなく」


「なんやそれっ」






本当に、本当になんとなく。

悠介の正体をめちゃくちゃ知りたいわけじゃなかったんやけど。



なんとなく聞いてみたかった。






「白虎に囲まれても臆することなかったし、」


「うん?」


「英寿くんや雄大くんを目の前にしても普通やった」


「あー、」


「青龍の件も、元"ghost"やから全て知ってたんやろ?」






薄く笑いながら、悠介の顔を再び見る。

悠介も悠介でいたずらっ子のように笑っていて。







「ご名答」








距離が縮まった気がした。










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