白虎連合Ⅲ






「返り血浴びたまま、確か仲間んとこ行ったんかな?」


「……………」


「そこで和泉さんとか初めて見て、」


「うん」


「凄いと思った、女やのに族の一員で」






しかも白虎やで?と続く悠介は私同様背中に柵を預けて。

安心出来る笑顔を向けてくれた。






「で、それを知った寿がえらい心配してな」


「あはは、」


「じゃあ俺一緒の高校やし、なにかと傍にいとくわってなったわけ」







知らなかったことが浮き彫りになっていく。

それはどれも嫌な事実ではなくて。







「でも最近のゆいちゃんは昔に比べて柔らかくなったな」







一人だと思っていた私は。




結局様々な人に支えられていた。







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