白虎連合Ⅲ






「それに舎弟くんが常にゆいちゃんの傍にいるしなっ」


「あ、」


「え?」


「あ、ああー…」







やばい、悠介の話で龍のこと忘れてた。

頭を抱え込み、うなだれると悠介の焦り声が聞こえてきて。






「今はその舎弟から連絡が来ないのですよ…」


「え、まじで?」


「修学旅行中一回も」


「なんかあったとか?」


「だったら誰かから連絡来るもん」






連絡が来たのは、寿と絵里のみ。

基本隊員が私に連絡なんてしてこないし。

ってか連絡先教えてないし。




あーもうしんどい。







「なんかさ、」


「ん?」


「随分舎弟くんが大切みたいやね」







目が合った悠介はなんだかニヤニヤしていて。




え、なんですか?







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