白虎連合Ⅲ
「あん?」
ふと呟いた瞬間に、真横から聞こえてきた不機嫌な声。
恐る恐る視線を変えると、目をギラつかせている龍がいて。
今の聞こえた、やんな?
「なんすか彼氏って、誰と付き合おうとしてんすか」
「違うって、いいなぁーって思っただけ」
「怪しい、絶対怪しい」
「ちょっ…蓮助けて!!!」
「頑張って下さい」
ジリジリと龍に詰め寄られ、最終的には壁に追いやられる形に。
お陰で私の視界は龍一色。
しかも頑張って下さいって何?!
総長を助けようとか思わんのか色ボケくんは!!!
「龍くん、うちなんか歌って欲しいなー」
「誤魔化そうとしてんのバレバレっすよ」
「……………」
いつから龍はこんなに頭が良くなったのだろうか。
昔はあんなに可愛かったのに。
それともうちが嘘下手?
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