白虎連合Ⅲ





じりじりと悠介は近付きながら、更に妖しい笑みを浮かべてくる。

同じように私もじりじりと悠介から離れて。






「やっぱ寿の大事な妹やから、俺も知る権利あるんねんな」


「な、なにを?」


「ゆいちゃんにとって、白咲ってどんな存在?」


「え、と」






龍がうちにとって?



舎弟?

大事な後輩?

仲間?






「本当にそれだけ?」


「へ?」


「口に出してる」





あはは、と笑う悠介と呆然とする私。



それだけって。

そんなん言われても。







それだけちゃうよ。

でもどう説明したらいいか分からへん。






答えに詰まってしまう。







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