「あなたのライバル派遣します!」
1位 坂木 竜馬
2位 倭 健


 自然と二人は視線を合わせていた。

竜馬は、信じられないとでも言うように目を見開いて驚いている。

しかし、健は満足そうに頷いて竜馬の肩をバンと叩いた。

「やったな」

「う、うん」

「何て顔してんだよ」

「いや、まさか本当に首位に立てるなんて思ってなかったから」

「何言ってんだよ。それだけのことはやったんだろ?」

「うん、まあそうなんだけど……」

「じゃ、当然じゃん。んで、今日は何の日か覚えてるんだろ?」

「えっ? あっ! で、でも、いきなりだと迷惑じゃ……」

「行け! これ、命令」

 真っ直ぐな瞳に射すくめられたように一瞬固まった竜馬だが、すぐに口元を引き締めるとしっかりと頷いた。

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