夏のタイヨウ
「俺、高田陽人《タカダ ハルト》」
「あーっ、楽しかった」
「柚菜、アイス奢ってよね」
そう言いながら、近くのコンビニへ立ち寄る
あー、冷房の風が涼しい
ささっとアイスを選び
コンビニを出たくはなかったけど、仕方なくコンビニを出る
「ぬるーい」
コンビニを出た瞬間に体に伝わるこの温度
アイスを食べながら、家へと向かう
「ねぇ、高田くんってどんな人?」
「おっ。咲が男子に興味を持つとは・・・」
柚菜が驚いた顔をする
だって知りたくなったんだもん
分かんないけど
「早く教えてよ」
「えーっとね、確かレギュラーで4番だったよ。光曰く、かなり上手いらしい」
「へぇー」
「教えてあげたのに、反応薄っ。あ、後ねぇ彼女いるらしいよ」
ちくり
胸の奥になにかが刺さる