年下の幼なじみ【完】
「お、おじゃまします…」
葵のことを見ると、緊張してるのか?
昔はよく、オレの家に来てただろ……
「葵ちゃん?!わぁ、久しぶりっ」
葵が来たと分かった途端に、嬉しそうに駆け寄ってきた母さん。
「久しぶりです…」
そんな母さんに、葵は圧倒されている。
「どうしたの?葵ちゃん。うちに来るの、久しぶりよね?」
「は、はい。」
余計なことは、言うなよ母さん。
「葵、行くぞ。」
嫌な予感がして、葵を引っ張ってオレの部屋に行こうとした。
「まさか、あなたたち付き合ってるの?」
げっ
オレの予感が当たってしまった。
「ちげーよ」と言って、急いでオレの部屋に向かった。