年下の幼なじみ【完】
“パタン”とドアを閉めて、床に座って聞いた。
「話って?」
すると、葵も「うん…」と言いながら、オレと向かい合わせになって、座った。
「あの…、黙って聞いてて欲しいんだけど」
オレは、ゆっくり頷いた。
「あの…、翔は美里ちゃんのことが好きなのかもしれないけど……」
はぁ?
好きじゃねーよ!!
って、言いそうになったけど葵に黙って聞いてと言われたのを思い出して、言うのをやめた。
「でも、それでも……あたしは…」
それから、大きく息を吸いながら、
「あたしは、翔のことが
好きなの…!」