年下の幼なじみ【完】

そんな甘えた顔で見ないで。


そんな顔で見られたら、あたしは頷くしか出来なくなるんだから。


「したくない…わけじゃないけど……」


「じゃあ、いいじゃん」


そう言って、あたしに顔を近づける翔。


近いよっ。


翔の整った顔がもう目の前にあって。


「待ってっ、人が…」



だって、ここ。



道端だよ?


人が通るって〜



「ダメ。オレ、もう十分待ってきたじゃん」



それはっ


あたしもだけど。



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