年下の幼なじみ【完】
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「翔、お待たせっ」
「帰るか」
帰り、葵の教室に迎えに行くと、葵が笑顔でオレのところにやってきた。
葵の手に、自分の手を絡めて、手を繋ぐ。
「えぇっ」
葵は、オレが突然手を繋いだことに驚いたのか、急に声をあげた。
そして、葵の頬が赤くなっていく。
「ちょっ…翔っ、ここ学校だよっ!」
恥ずかしいのか、暴れて手を離そうとしてきた。
「いーじゃん、別に」
オレは葵が手を離せないように手をまたぎゅっと握る。