年下の幼なじみ【完】
「別に、悪くねーよ。じゃあ、初デートの記念ってことで」
初デートの記念?
嘘っ!
翔がそんなこと言ってくれるなんてっ
初デートの記念なんて言われたら、何か買わなくちゃね。
ふと、そばにあるキーホルダーのコーナーに目を向けると、ケータイに下げるのにちょうどいい、青いイルカのストラップが目に入った。
これ、可愛い。
「翔、翔っ、あたし、これがいいっ」
「ふーん。これがいいの?」
そういって、そのストラップをとりながら言う翔に向かって、「うん」と頷いた。