年下の幼なじみ【完】
「あっ、あの子たちってもしかしてあたしたちと一緒かな?」
「は?一緒って?」
「“幼なじみ”かなってこと」
悠斗くんとか呼ばれた男の子は、女の子の後を追うために走ったからか、転んでしまった。
女の子がそばに寄って、“も〜、気をつけてね”といい、起こしてあげた。
女の子のほうが、しっかりものなのかな?
じゃあ、あたしと翔とは正反対だな。
あの子たちは、大人になったら、どうなるんだろ。
付き合うのかもしれない。もしかしたら、今まで通り幼なじみなのかもしれないけど、どちらかが好きなら想いを伝えて欲しい。
だって、幼なじみって、きっと普通の恋より、想いを伝えるのは、難しいと思うから。