年下の幼なじみ【完】

翔Side


―――――……

―――…


「翔、待っててっ」


いつもどおりの、朝がやってきた。



パジャマ姿の葵が、慌てた様子で、オレの元に来た。

「も〜、お母さん、なんで起こしてくれないの?」


葵の文句に、葵のお母さんは、


「何回も起こしたわよ?それでも、葵起きなかったんでしょ」


葵、面白れーな。


葵って、朝は弱いんだよな。


「じゃ、ゴメンね。翔くん、バタバタしてて。私、会社行くから、後よろしくね?」


「あ、はい」


そう言い、葵のお母さんは、出ていってしまった。


オレは、リビングの中に入っていった。

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