年下の幼なじみ【完】
さっきとは、違い制服になっていた葵。
「あ、翔。ゴメンね、先行っててもいいよ」
「いい、待ってる」
オレが葵を残して、先に行くはずねーじゃん。
オレは、葵が準備が終わるまで、イスに座って待ってることにした。
そして、しばらくしてから「お待たせ」という声がした。
「早く行こっ。遅刻しちゃうっ」
オレは、葵が慌てて玄関を出ようとしている手を掴んで、
「葵、キスしよっか」
「な、何言ってるのっ、遅刻しちゃうでしょっ」
真っ赤になって、慌てる葵に、触れるだけのキスをした。
呆然となっている、葵に「はやくしろよ」と、言った。