年下の幼なじみ【完】

「お前、いちいち変な考えに結びつけんなよな」


「だって、いくら幼なじみだって、同じ部屋にいるんだろ、オレだったら我慢できねーよ」


授業中だからか、少し小さな声で、純也は言った。


こいつの、頭の中はこんなことしかないのかよ。


オレは、若干呆れていると、


「そこの二人、静かにして下さい」


先生に怒られてしまった。


───…


「お前のせいで、怒られただろ」


昼休み、オレがさっき怒られたところで、純也に文句を言っていた。


「まぁまぁ、それよりも、本当はどうなんだ?」


「何もねーよ」


また、この話かよ。てか、マジで何もねーし。


「はぁ?お前ら、おかしいだろ」


「お前と一緒にすんな」


こいつと、一緒にされたら困るし。


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