年下の幼なじみ【完】
「えぇっ、ど、どうして…」
また、さらにでかい声で叫んできた。
「なんで、そんなことをお前に話さなきゃなんねーの」
「そ、それはそうだけど…でもっ──」
最後の言葉を聞かずに、オレは、教室を出た。
校庭の芝生の上で、横になる。
───……
「ん…」
どうやら、オレは眠ってしまったらしい。
授業に1時間しか出てねーよ。
オレ、やばいかも。
そういえば、もうすぐテストだっけ。
「よっ、翔」
「なんだよ、純也」
「お前、授業に出てねーじゃん。大丈夫なわけ?」
「出ただろ、少し」