年下の幼なじみ【完】

「たった、1時間だろ?テストだって、やばいんじゃねーの?」


「なんだよ、純也がそんなに真面目なこと言うなんてな」


笑い飛ばした、オレに純也が真面目な顔で言う。


「笑い事じゃねーって。葵先輩が翔の彼女って分かったわけだし、長島や他の女子だって、葵先輩のこと狙ってくるかもしれねーじゃん」


「それは、お前がばらしたせいだろっ」


自分でばらしたくせに、気をつけろとか意味分かんねーよ。


「どうせ、いつかはばれるんだから、今ばらしたほうがいいんじゃねーの」


それは──…そうかもしれない。


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