年下の幼なじみ【完】
そういえば、彼女は、翔とはどうなのだろう
あたしが、前見たときは一緒に昼食を食べていたし。
あたしは、翔とは一学年違うわけだから、当然、教室での雰囲気が分からない。
結構、仲が良いっぽいし。
見えなければ、見えないだけ、気になってくる。
どうして、
あたしと、翔は、学年が違うのだろう。
こんなときは、いつも思う。
同じだったら、きっと、楽しいのに。
「葵っ」
「……へっ?」
「家、着いたけど」
えっ、もう着いたんだ。
考えごとをしていたせいで翔と一緒にいる貴重な時間をムダにしてしまった。