年下の幼なじみ【完】
──…
「屋上に行かなくちゃ」
行きたくないけど、しょうがないよね
屋上まで、歩いていき、ドアを開けると人が立っていた。
あの人がそうなのかな?
「あれ、もしかして小沢さん?」
「えっ、あ、はい」
「オレだよ。長島光輝、手紙読んでくれたんだ」
長島くんは、嬉しそうにあたしに近寄ってきた。
なんか、長島くんって、確かにファンの子はいそうだな。
翔や、なおちゃんとは、タイプが違う感じ。
「はい。でも、あたしっ、断るために来ましたからっ」
「あぁ、断られるのは、分かってるよ」