年下の幼なじみ【完】

「関係あるよ、だってオレは小沢さんのことが好きだから。

─…君のことを、どんな手を使ってでも手に入れて見せるから」


微笑んでから、あたしの手を離して、去って行った。


あたしは、さっきの言葉に怖くなってしまった。


さっきの言葉は、どういう意味?


彼のメガネの奥で、獲物を狙ったように、光ったように見えた。


彼は、一体何なの?


どうして、あたしなんかのことを──



あっ、急いで帰らなくちゃ。


翔が待ってるし


あたしは、屋上を飛び出して、教室に向かった。


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