年下の幼なじみ【完】
「えっ、ほ、ホントだよ」
しどろもどろだし、目も泳いでいる。
言葉を噛むときは、葵が嘘をつくときか、緊張してるときのどっちかなんだよな
オレと何年一緒にいると思ってるんだよ
「嘘だろ?」
「えっ」
葵は、大きな目をさらに見開いて驚いている。
「でも、言いたくないなら言わなくてもいいけど─…」
こんな大人びたことを言ったって、ホントは気になって、気になってしょうがないんだけど、
言いたくないなら、
葵がいつか言ってくれるって信じて待ってるしかない。